
正しい姿勢って胸を張るんでしょ?ずっとしていると疲れるよね。肩こりや腰痛になったこともあって正しい姿勢をやめたんだよね。
そんなお悩みに応えます。
今回は
- 雑誌・書籍に書いてある良い姿勢は疲れる
- 正しい姿勢は民族性と骨盤の角度で決まる
- 日本人の正しい姿勢は骨盤後傾
についてお話しします。
結論からいうと、肩甲骨を引き締めてつくる姿勢や腰を反らせてつくる姿勢は疲れるので間違いです。日本人なら骨盤を後傾させて背骨が真っ直ぐに見える姿勢が正しい姿勢です。
それでは楽しんで最後までご覧ください。
雑誌・書籍に書いてある良い姿勢は疲れる
一般的なトレーニング雑誌、健康雑誌、書籍に書いてある良い姿勢を維持すると疲れます。
それは筋肉に力を入れてつくる姿勢だからです。筋肉に力を入れれば筋肉疲労を起こすので当たり前の話しです。一般的な良い姿勢のつくり方をご紹介します。
- 背筋をまっすぐ伸ばす
- 肩甲骨を引き寄せて胸を張る
- 背筋に力を入れ骨盤を立てる
下記の写真のような姿勢になります。

こういった良い姿勢では、腰から肩にかけて筋肉疲労が起こりやすく、肩こりや腰痛の原因となりうることもあります。
長時間にわたり良い姿勢を維持すると疲れるのがわかってもらえたと思います。
とはいえ、「良い姿勢をしないと印象が悪く見えるでしょ?」と言われそうです。
僕が伝えたいことは筋肉をなるべく使わないで立つ、座るができる正しい姿勢です。なので印象は悪くならないし、むしろ良くなります。
民族性と骨盤の位置から正しい姿勢について考察しますので、最後までお付き合いください。
正しい姿勢は民族性と骨盤の角度で決まる

上の写真を見てみると左の西洋系の女性の骨盤が前傾していることがわかります。反対に右の日本の女性は骨盤が後傾していることがわかります。
そうなんです。民族によって骨盤の角度が違うのです。
西洋系、アフリカ系の民族のお尻が上がって見えるのは、骨盤が前傾しているからなのです。そしてモデル歩きのようにお尻が横に振られやすいという特徴があります。
日本人のお尻が上がって見えないのは筋トレしていないからではなく、骨盤が後傾しているからです。
中国のキレイな女優さんも骨盤前傾といえますので、日本人だけが少し特異な姿勢ともとらえることができます。
雑誌などではこのような骨盤前傾の姿勢を正しいとして教えています。しかし、雑誌や書籍では残念なことに筋肉を使って作る方法しか書いていないので、姿勢をつくることによって肩こりや腰痛になっている方が多いのが現状です。
骨盤周囲を柔らくして骨盤を前傾にするだけで西洋系の姿勢を楽につくることができますので、骨盤体操が気になる方は正しい姿勢で健康になる方法をご覧ください。
日本人の正しい姿勢は骨盤後傾

日本人の正しい姿勢は骨盤後傾です。写真を見てわかるように胸を極端に張っていません。日本人にとっては写真のような姿勢がとても快適なのです。
何度もいいますが、雑誌や書籍で教えられている姿勢は骨盤後傾とは反対の内容になっています。
整体をしつつ骨盤後傾の姿勢を指導したところ、90%の方々が「楽になった」と口をそろえて言ってくれています。残りの10%の方々は骨盤前傾が合っている方でしたので、前傾姿勢を柔らかく取る方法を教えたら楽になり喜んでくれました。
なぜ、日本人は骨盤が後傾しているかというと着物を着てきたからだと考えられます。
西洋系の歩き方は、自然とモデル歩きのようになりお尻が振られます。しかし、着物を着てモデル歩きをすると歩きにくいことがわかります。
着物を着るとお尻を振れないし、大股で歩けません。歩き方については
正しい姿勢での歩き方で健康になる方法「腰痛、膝痛、足関節痛」を解消できます!
正しい姿勢での歩き方を身に付けるなら【下駄】がおすすめな理由
正しい姿勢で歩くために下駄がいい。では、どんな下駄がいいの?
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そして帯を骨盤にかけて巻くので骨盤前傾だとお腹を圧迫して辛くなります。さらに骨盤前傾の揺れる動きによって帯が上にずれやすくなってしまいます。
江戸時代では着物が普段着ですから、普段着で辛くなるような姿勢はしないでしょう。着物に合わせて楽に過ごすなら骨盤後傾が合っているのですね。
江戸時代が終わってから200年も経っていないないので日本人はまだまだ骨盤後傾が正しい姿勢といえるでしょう。骨盤後傾をすすめているのが 優しい動き です。
優しい動きをすると
- 肩こり解消
- 腰痛解消
- 膝痛解消
- 足首痛解消
- 股関節痛解消
- 肩痛解消
- 首痛解消
などに効果があります。
優しい動きをすると
- 体が軽くなる
- 呼吸が深くゆったりする→自律神経がと整う
- 重い物を持つ、運ぶのが楽になる
- おんぶ、抱っこが楽になる
- 筋肉疲労が少なくなる
- 歪みが原因の肥満が解消される
- デスクワークで疲れにく
- 肉体労働で疲れにくい
- 日本人に人気のスポーツが上手くなる→野球、サッカーなど
などの変化があります。
これらは骨盤後傾をして即効性があるものではありません。直接指導でその場で変化を感じる人は多いですが、大事なのは毎日「優しい動き」を積み重ねることです。
読者様の心を折るようですが習って1回でマスターできるものはこの世にありません。
良いものだと知った瞬間から毎日コツコツ積み重ねること以外に進歩はないと思っています。
なので「毎日コツコツ続けるのが最速最短の道」とマインドセットしてください。
実際に電子書籍を読んでいただいた方から「骨盤後傾に拘り過ぎて逆に痛める」という批評をいただいています。
しかし、このように否定する方はしっかり読み、学び、3か月以上継続してのコメントでありません。最初に先入観で「否定」をもとにして読むとどうしても否定するようになります。残念で仕方なりません。僕は新しい学びを大切にするという「マインドセット」をつくっているので知らないことにフォーカスするよう努めています。1ミリでもいいところがあればモデリングして自分の技術にします。
話しを戻しまして、優しい動きは骨盤後傾だけではないことを書籍に書いています。
中身は以下のような感じです。
- 力みの完全否定
- 正中線、軸、センターラインの構築
- 体を空気のイメージで使う
- 骨盤後傾の位置は人ぞれぞれの位置がある
- 骨盤前傾もできるようになろう
- 猫背でなく胸は真っ直ぐ
などについても書籍では詳しく書いていますので、ぜひご覧くださいね。ブログでも今後ご紹介しますのでよろしくお願いいたします。
まず、最初に必要なことは骨盤後傾をできるように骨盤周囲を柔らかくすることです。その方法は 正しい姿勢で健康になる方法 でご紹介しています。
骨盤の角度を後傾にするにせよ、前傾にするにせよ自分に合った位置にできると確実に体は楽になります。
このような柔らかい姿勢をつくると筋肉の緊張が取れるので見た印象もよくなります。
ぜひ、骨盤後傾、前傾をできるように毎日練習してくださいね。