
骨盤って開くって言うよね。けっこう女性が悩んでます。太ると骨盤が開く、骨盤が開いているから不調になるって言うけどどうなんだろう?
そんな疑問に答えます。
結論から言うと骨盤は開きません。大きく分けて大事なのは「前に傾いているか」「後ろに傾いているか」です。
骨盤周囲の歪みを取って正しい姿勢ができれば肩こりや腰痛といった大抵の不調はなくなります。
とツイートしました。このあたりをお医者さんの見解もまじえつつ書いていきます。
「骨盤が開く」という理論をお持ちの整体師さんはこの記事は見ないでください。女性の皆さんはこの記事を読むと骨盤の開きを気にする必要がなくなるので最後までお読みくださいね。
「骨盤が開く」は嘘!骨盤矯正で閉じるのも無理

高須クリニック高須克弥院長 「ちょっと押したり、体操したぐらいで骨盤が開いたり閉じたりしたら、エライことになっちゃう。内臓が出てきちゃいますよ(笑)。ホントに骨盤が開くなら、レントゲンでも撮って見せろと言いたい。 あちこちさすって『細くなった!』と喜んでるけど、それはむくみの位置が動いただけ。骨盤は関係ないから!」
流行のダイエット法はインチキ?効く?医者が明かすヤバイ真実 高須克弥
イーク表参道 高尾美穂 副院長 「3つの骨で形成されていますが、むやみに動いたりはしません。3つの骨で形成されているというと、それが開いたり閉じたりすると想像するのかもしれませんが、単に骨があるというだけではなく、たくさんの靭帯が張り巡らされて骨盤は安定した状態を保っています。そんなに簡単にゆがんでしまうようであれば、重たい上半身を支えることも、歩いたり動いたりすることもできません。唯一、開くのは出産のときだけです。月経前になると開くという情報もありますが、大きな変化はありません」
『ゆがむ&開く』はウソ!? 都市伝説に惑わされない「骨盤」のこと
高須院長と高尾先生の見解から解剖学的にみても骨盤が開くというのはあり得ないのではないかと思います。
骨盤が体の土台であるため簡単に開かないこともわかります。
開いたとしたら脱臼でしょうから整体師が見ていいレベルではありませんね。
僕の整体院にも他院で「骨盤が開いている」と言われた患者様が来ます。どう見ても開いてるかどうかの判断ができません。
骨盤が前傾している後傾している、右が上がっている、左に捻じれているなどは見た目でわかります。このような状態を「骨盤が歪んでいる」と一般的にいいます。
こういった場合は筋肉をほぐしてあげると患者様なりの正しい姿勢に戻りやすいです。
骨盤矯正はこのように前後左右の歪みを取るものだと僕は認識しています。
なので開いているかどうかの判断は怪しいですね。もし整体師に「骨盤が開いていますね」と聞かれたら「レントゲンも撮っていないのに何でわかるんですか?」と聞き返してもいいかもです。
骨盤矯正で開いたり閉じたりはできないと理解するといいですね。
「骨盤の歪みで太る」は嘘
骨盤が歪んで太るは嘘です。
ダイエットの結論を言いますと、摂取カロリー<消費カロリーにすることです。
でも、「産後太りました」というお母様もいるかと思います。
産前に比べて食事量(摂取カロリー)が増え、運動量(消費カロリー)が落ちていないかを振り返ってみてはいかがでしょうか?
すると産後に太った理由がわかると思います。
このように分析していくと、あなたの生活習慣が体形に大きな影響を与えていることがわかるんですね。
よって骨盤の歪みで太るのは嘘だといえます。
肩こり、腰痛は骨盤の前後の歪みが原因のひとつ

肩こりや腰痛は、骨盤の前後の歪みによって起こるのは事実だと思います。
このあたりを民族の姿勢から簡単に説明していきます。
ヨーロッパの人、アフリカの人、日本の人で骨盤の傾き方がやや異なります。
ヨーロッパやアフリカの人は、骨盤が前傾しています。かるく腰が反っているように見えるといえば分かりやすいと思います。
日本人は骨盤が後傾しています。お尻が垂れているのではなく骨盤が後ろに倒れている傾向にあるのです。
皆さんの思う正しい姿勢は、「腰を反らせて胸を張る」でしょう。しかし、日本人は骨盤を前傾させる姿勢が苦手なんです。
苦手なうえに背中の筋肉を使い腰を反らせ胸を張るので肩こりや腰痛になるのです。
一般的に 「腰を反らせて胸を張る姿勢」が良いと広まっているので、皆さん無理して姿勢をつくっています。
無理した姿勢を保つ習慣によって肩こりや腰痛になってます。
日本にとっての正しい姿勢は骨盤後傾です。これが無理なく楽に過ごせる姿勢です。
骨盤後傾にして猫背にならないように胸を真っ直ぐにするだけでも肩こりや腰痛が改善されます。
自分でできる骨盤矯正
自分でできる骨盤矯正は下の過去記事で紹介していますので合わせてお読みください。
合わせて読みたい記事
⇓骨盤の前後の歪みを取る体操が載っています
⇓民族性によって骨盤の角度が違う理由を詳しく説明しています
女性の皆様へ!骨盤の開きで悩む必要なし!
あなたはもう骨盤が開いていると悩む必要はありません。お医者さんも言っているように骨盤は開きません。
骨盤が開くと太るというのも嘘です。ダイエットは摂取カロリーを抑え、消費カロリーを増やすのが正解です。
ダイエットについても今後書いていきますので楽しみにお待ちくださいね。
女性の皆さんが悩む肩こりや腰痛に骨盤の開きは関係ありません。単に間違った骨盤の傾きが癖になっていたり、普段の生活動作が間違っているために筋肉の不調が起きています。
この場合は骨盤周囲を柔らかくしながら生活動作変えていけばいいんですね。
悩みやすいあなたは整体師に「骨盤が開いていますね」と言われ深く落ち込んだかもしれません。骨盤を閉じようと無理に骨盤にベルトを巻いた女性もいるでしょう。
でも、もう悩む必要ありません。これからは骨盤周囲を柔らかくして、自分に合った姿勢をつくっていきましょう。
骨盤周囲を柔らかくする体操は 正しい姿勢で健康になる方法 をご覧ください。
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姿勢について勉強したい方は以下の電子書籍をお読みください。